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  • Michihisa KOYAMA

原子力のこれまでとこれから~世界編~

原子力発電は、第二次大戦後、1953年の国連総会におけるアイゼンハワー米国大統領による『Atoms for Peace』と呼ばれる演説後は、世界的に原子力平和利用への注目が高まる中で建設がすすめられました。下図は各種資料を参考にまとめた世界における原子力の設備容量です。

 1970年代、石油ショックを契機として全世界的に導入が進みました。2011年の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故に伴い、導入が停滞しているものの、世界的には設備容量が増えており、2020年で400GW程度が存在しています。

 2050年の脱炭素社会に向けて、その役割はどのように想定されているのでしょうか?下図には、これまでの実績と、IPCCの1.5℃特別報告書において示されている代表的シナリオにおける想定を示します。

 ご存じのように、1.5℃特別報告書におけるシナリオは、2050年断面におけるカーボン・ニュートラルを想定しており、2050年脱炭素社会を考える基礎とされます。その主要なシナリオの中では、2050年断面では1,000~2,000GWが想定されています。1,000GWであったとしても、今後30年間、廃炉を考慮しないでも毎年20GW程度の増設が必要となります。上の図では縦軸は対枢軸となっており、対枢軸で傾きを大きく変えるようなイノベーションが必要となりますね。

 そのような「なにか」がないのであれば、原子力の増設を代替する選択肢が必要となります。日本国内の目線からは、そもそも原子力の大幅増を前提とする1.5℃シナリオは破綻しており、新たなビジョンを示す必要があるように見えますね。

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