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  • Michihisa KOYAMA

グリーン水素の低コスト化

 最近、水素に様々な色が付けれら始めています。

 水素は二次エネルギーで、それ自体でCO2を排出しなかったとしても一次エネルギーから水素を製造する段階でCO2を排出しては意味がなく、一次エネルギーを識別する意味で色がつけられはじめています。これは、電気は二次エネルギーで、それ自体でCO2を排出しなかったとしても一次エネルギーに化石資源を使ってはCO2を排出していまうことと同じですね。再生可能エネルギーからの電力をグリーン電力、化石燃料に由来する電力をグレー電力などというのと同様です。

 グリーン、ブルー、イエロー、グレーなどの色がよくつかわれます。

  • グリーン:再生可能エネルギーから作られる水素。電気分解や光触媒、熱化学サイクルなど様々な製造方法があります。

  • ブルー:化石資源から、改質反応により水素を発生させ、CO2を分離し、地下などに貯蔵することで大気中にCO2を排出しない方法で製造される水素。

  • イエロー:原子力エネルギーから作られる水素。原子力発電の電力から電気分解で製造する方法に加えて、熱化学サイクルによる製造法もあります。

  • グレー:化石資源から、改質反応により製造される水素。

 世界の現状は、グレー水素が95%程度とされていますが、脱炭素に向けて許容されなくなっていくことは自明です。グリーン水素の実現に向けては経済性が特に重要です。現在、多くの場合は水素1m3あたり100円以上となってしまいますが、これを早期に30円以下、さらには20円以下に引き下げることが求められており、活発な材料開発・技術開発がなされています。

 X-Scientiaでは、グリーン水素の早期実現に向けて、価値創造とシステム最適化の観点から取り組んでいます。道は容易ではないかもしれませんが、Minimum Viable Productとなる実証に向けて協業を進めています。グリーンのハードルは高いので、モスグリーンぐらいから第一歩に着手できるとよいなと思っています。

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